http://toro.2ch.net/test/read.cgi/baby/1298968714/
530: 名無しの心子知らず 2011/03/04(金) 11:22:50.98 ID:kQzEfn25
自分が小学校高学年の頃の話。

自分の実家は小さな商店をやっていて、内容はコンビニみたいな感じ。
母屋が手狭になったので、母屋の2/3くらいはある巨大な商品倉庫(物置)を作った。
ちょうどヒマだった夏休みに店番をしていて、お客さんもいないので倉庫へ行ったら
何か気配がした。

あなたの知らない世界を見たばかりだったから、背筋が凍りついたなんてモンじゃなかったw
慌てて電気のスイッチを入れたら、倉庫の壁に寄り掛かった小さい女の子が居た。


「ユーレイだあぁぁぁ!!」と叫んだのは覚えてるw(恐るべしあなたの知らない世界ww)
その声に、ちょうど店に来ようとしていた常連の女子大生サンが駆けつけてくれた。
「ユ、ユーレイ・・あなた、知らない世界いぃぃ(gkbl」
半べそで縋りつくと、柔道2段でもあったらしい女子大生さんが訝しんで
倉庫を見ると、私が見た小さい女の子が泣きながら出てきた。

「ユーレイじゃないもん!○ちゃんだもん」

533: 名無しの心子知らず 2011/03/04(金) 11:33:32.26 ID:kQzEfn25
つづき

○ちゃんと名乗った子は、近所でも学校でも全く見ない子。
生きた人間を勝手にユーレイ扱いして申し訳なかったので、カルピスを作って
出してあげた。

女子大生さんがその間に警察に連絡を入れてくれていて、来るまでの間話を聞くと
○ちゃんはどうやら隣の市の子で、おばあちゃんのお家に一人で行こうとして道に迷い(?)
倉庫の外観がおばあちゃんの家と似ていたらしくて勝手に入ってしまったらしい。

「○ちゃん、お母さんから要らない子って言われるの。お父さんも○ちゃん
置いて出て行っちゃったっきりだし・・」

余りに衝撃的な言葉だったので、自分は何も言えなかった。
ただカルピスのお代りと、自分が当時好きだったマチルダさんの人物プラ(当時はフィギュアと呼ばないw)を
警察の人と一緒にパトカーに乗る○ちゃんのポッケに入れてあげた。

数年後、女子大生さんが卒業して地元へ戻る際に教えてくれたんだけど

・○ちゃん宅は両親離婚、母引き取り。
・母親は○ちゃんを完全放置(身なりがかなりアレだった)。

・父方祖母だけが優しくしてくれていた記憶を頼りに、本当は更に
もうひとつ隣の市なのに一人歩いて来た。
・警察にはこの父方祖母が引き取りに来てくれて、そのまま養育することに
なった。

「あの子、こんな絵を描いてくれてたんだ」と、女子大生さんが渡してくれた紙には
カルピスを飲む自分とおばあちゃんと、小さな人形がw
マチルダさん、見守ってやって欲しいと思った。

なんて話をその女子大生さんとその後8年後再会し、先輩ママさんとして
付き合うようになって、お互いの子がやっと卒業wするので記念カキコw

つか、本当にヒマつぶし話でスマソでした。

534: 名無しの心子知らず 2011/03/04(金) 11:37:36.61 ID:hs1EBbs8
>>533
めでたしめでたしで終わる話は心がホッとする。
ありがとう

その子も530さん宅に迷い込んでラッキーだったよね。
本当に良かった。

538: 名無しの心子知らず 2011/03/04(金) 11:56:46.12 ID:oZucupj0
>>533
いい話だ・・ガノタ板に貼ってもいいくらいだ。